̄│石│山│本│願│寺│ ̄

2020年09月17日 06:00

[ツバメ速報]

抜粋

no title
1: 名無しさん@おーぷん 20/09/16(水)20:42:58 ID:5wL
天正四四八年 長月拾陸日

 未だ日が昇るうちは汗も流るる長月も半ば、然し一度日が沈めば涼しく。だが其の状況は、本願寺一行にも同じことが言えた。
 葉月に日が沈んだまま、首元涼しく日は昇らず。遠く徳川は遂に全国統一の礎を築いたのだと言う。対して本願寺一行、泥沼にて沈むのみ。このまま冷たくなる他、無いのだろうか。
 否である。聞かぬ声がする。其の名は歳内。嘗て豊臣にて期待されるも、流行病にて放逐された益荒男であった。
 然し男は屈せず。伊予に流れ着いた男は其の地にて襲い来る武士を斬り、伐り、舞い。此れに目をつけた本願寺が門戸を開いたのだ。
 新たな風が吹くならば、力を借りようぞ。こうして北条との戦いは再び幕を開けた。

 此の歳内、運も味方して序盤の戦線を伏せる。更には僧長青木や歌術使い西浦の見事な守護も手伝い、第四戦線迄を見事走り抜く。
 然し第五戦線であった。は、と気付く間に第二陣と第三陣を囲まれているのだ。此の危機的状況、僅かな手傷のみにて此の場を制するも、然し将は後退を命ず。
 次もまた、戦場に立たねばならぬ。将の言葉に頷いた歳内、此の場は引くのみ。水軍指揮村上の祝報鳴り響くが、然し男の表情には悔しさが浮かんでいた。

2: 名無しさん@おーぷん 20/09/16(水)20:43:05 ID:5wL
 一方攻撃陣、茶汲み坊主上茶谷の前に封ぜられるのみ。祝砲の流れ弾にて僅かな手傷を浴びるが、其れのみ。第六戦線迄飄々、今宵も火薬庫の扉は閉じられていた。
 然し第七戦線であった。絵好婆の従兄弟、絵好婆を見かけた一行、此れの懐柔に入る。切り札荒木が懐に入りて茶飲み話に話を咲かせる間、小僧宮本、武士坂口率いる本願寺一行は突撃敢行。
 此れにて歳内の敗北取り消しはおろか、鉄球投げ梅野に勝利の手柄も与えられようかという盤面に戦場は変化。待っていた勝利の予感に、信徒の気持ちは高ぶるのみである。

 第八戦線、昇華清水が見事な舞台を思わせる圧巻の守護にて道を繋ぐと、第九戦線には和尚が立ち塞がる。
 嘗て暇魔神と称された、和尚と同じく第九戦線を任された者が居たと云う。状況は近しい。勿論、良いことではない。
 故に挑む。であればこそ、任された場面は完璧に守護を果たさねばならぬのだ。其れがせめて、再び浮き上がる為に成せる事なのだから。
 石山本願寺、勝利まで残るは首三つである。

続きを読む

この記事を見る