̄│石│山│本│願│寺│ ̄

2020年07月08日 01:00

[ツバメ速報]

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1: 名無しさん@おーぷん 20/07/07(火)21:50:11 ID:7Zm
天正四四八年 文月漆日

 七夕である。通例と云うほどの物ではないが、しとしとと降りしきる雨であった。
 逢瀬を邪魔されたくはないのだ。雲で隠し、雨で見上げることを許さず。故に七夕は、雨が多い。
 然し此れでは自慢の火薬が使えぬ。織田城に攻め込まんとする本願寺一行が将、高津は忌々しく空を見る。火薬は要らぬ、私が行こう。応えたのは素荒守大兄。
 七夕の悪夢とやらも私には効かず。悪夢を終わらせようぞ。織田軍との再戦が、静かに静かに始まろうとしていた。

 攻め入ると待ち構えていたのは夜の凪のようだと謳われる柳であった。此の男、本願寺の攻めには暖簾に腕押し、全く通じはしない。僧兵らが苦手とする先鋒である。
 だが其れは素荒守大兄とて同じ事。狭き陣を駆け回り、柳、素荒守両先鋒が僅かな戦火をも許さぬ見事な守護にて戦線を制する。
 然し第六戦線であった。水軍指揮村上が此の柳に漸く一撃を加えると、続き歌術使い西浦、静かに子守唄を囁く。此れには柳とて膝を屈する以外にない。然し尚も辛々、第七戦線迄を唯一人で走り抜いた。

3: 名無しさん@おーぷん 20/07/07(火)21:50:31 ID:7Zm
 一方素荒守大兄、狭き門にぶつかりて許した陣は多い。此れを重く見た将高津は余力十分の大兄に代わり昇華清水が任を継ぐ。第七戦線を此れまた確りと抑えると、第八戦線には幕賀府である。
 此の所とんと調子の出ぬ此の男に襲い掛かるは微死江戸。英留単卦撃てとの号砲にて爆破された幕賀府の後を継ぎ長谷川、梅野の両呂決徒男子が鎮めるも、勝利の手柄は大兄から奪われる始末であった。
 第九戦線には小僧寺島が場を受ける。武士坂口が守護に向かおうとする珍事もあったものの、寺島はあっという間に此の場を沈めた。続き最後の攻撃、陣を包囲すると苦労人井野が敵を威圧。此れに震えた岡田、まさかの自陣に放火。手柄が小僧寺島に転がり込もうとしている。
 第十戦線、立つのは和尚。度重なる失態にて、最早絶対的な力を望まれぬことは解っている。だが取り戻すことはできる。
 故に挑む。戦は始まったばかり、取り返しはいくらでもつくのだ。石山本願寺、勝利まで残るは首三つである。

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